それでは、実際のリサーチで見るべきポイントを解説していきます。
商品をリサーチする方法として「アイテム分析」についてお伝えします。
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人気順120位
まずは、BUYMAの商品一覧ページの人気順120位について理解してください。
これは、2週目でも解説しましたが、BUYMAの商品一覧は表示方法の変更が可能で、「安い順」や「新着順」に並べかえできますが、基本の状態は「人気順表示」になっています。
BUYMAで商品を販売するためにはこの「人気順表示」で上位に表示されてお客様の目にとまることが重要でしたね。
そして、この「人気順表示」は、アクセス数やほしいもの登録、お問い合わせなどのアクションにより変動するのでしたね。
商品リサーチでは、基本的にこの「人気順表示」の一覧から、自分が扱えて利益の得られる商品を探していくことになるので人気順の存在と仕組みについてはしっかり理解しておいてください。
とはいえ、「人気順表示」の商品一覧を上から順にただ眺めているだけでは、BUYMAで稼ぐことはできません。
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人気順のみでは稼げない理由
「人気順表示」が重要ということで、人気順表示の検索をしても、それは「サーチ」をするだけで、「リサーチ」しなければ稼げません。
まず理解しておいていただきたいのは、人気順上位になるほど「その商品は扱いづらい」ということです。
BUYMA全体の出品数は常に500万品以上あり、日々増加しています。
その中の上位の商品のほとんどが、初心者の人には扱えません。
▼理由①……表示順位の問題
500万品の上位に表示されるような商品をあとから初心者が出品したところで、表示順位に差がありすぎて自分の商品をお客様に見てもらえない。
すでに上位に表示されているものから売れていき、あなたがあとから出品したものは何十ページも後ろに表示されてしまい、お客様に見つけていただけないからです。
▼理由②……在庫数の問題
上位に表示されるまでに大量の販売実績があり、残り在庫わずかなものや、すでに完売している商品もあります。
そのタイミングで出品してもお客様に見つけてもらうまでに時間がかかり、お問い合わせや注文をいただくころには、完売しておりキャンセルするしかない状態になります。
▼理由③……価格の問題
需要のある商品に対してあとから参入する人は基本的には値下げをした状態で参入しますので、需要が上がれば上がるほど、ライバルが増え、ライバルが増えれば価格競争が激しくなり価格は崩壊して安くなっていきます。
人気順が上位に上がっている商品はすでに価格競争の末、利益がほとんど出ないか、普通に取り扱ったら赤字になるような価格で出品されていることがほとんどです。
以上の理由があるのでBUYMA全体の「人気順をただ見ている」だけでは稼げるリサーチにはなりません。
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人気順を絞り込む
BUYMA全体の人気順表示のみではリサーチがなかなか難しいですが、そこからこだわり検索などを利用し絞り込むことで狙える商品をリサーチしていきます。
▼価格帯の絞り込み
まずは、価格を絞り込んでみましょう。
例えば、1万円から3万円、3万円から5万円、5万円から10万円、10万円以上、などと分析範囲を変更しながらリサーチしてください。
価格帯を変えるだけでも表示される商品やブランドは大きく変化します。
どうしても安い価格帯に目が行きがちになると思いますので、試しに100万円以上や500万円以上の商品を見てみてください。
高価な価格帯の場合、HERMESのカバンや高級時計などは想像どおりだと思いますが、NIKEのスニーカーで240万円や500万円の商品というのは想像できなかったと思います。
これは極端な例ではありますが、普段のリサーチでもご自分の想像できる範囲や知識の範囲で見てしまう傾向にありますので、想像できていない範囲まで視野を広げてみることで、ライバルも想定外の穴場商品を見つけることができます。
BUYMAを運営するエニグモの過去の決算書を見ると、全体の売り上げの50%は1万円以下の価格帯、25%は1万円から3万円までの価格帯が占めており、つまり全体の75%は3万円以下の商品が占めているというデータもありました。
ですから、3万円ぐらいまでの価格帯の商品が売れやすいとか、たくさん売れているという傾向はあります。
しかし、BUYMAの全体の年間取扱高は、2020年1月期では230億円となっています。単純計算で残り25%の3万円以上の商品の取扱高でも57億円はあるので皆さんが求めている売り上げや利益はどの市場でも獲得可能です。
安易に安い商品を扱えばたくさん売れて稼げるということではないことを理解してください。
▼カテゴリの絞り込み
カテゴリも絞り込んでみましょう。
カテゴリごとに全体の売り上げは大きく異なるため、全体の人気順では出てこないようなカテゴリも存在します。
価格帯とカテゴリを組み合わせることで、思わぬ穴場の市場を発見する可能性も大いにあります。
また、BUYMAを利用する人は女性が多いのでレディースを扱ったほうが稼げると思っている人も多いのですが、それは間違いです。
上記でも述べましたが、それぞれの市場の規模がある程度ありますので、どのようなカテゴリでも稼げる可能性はちゃんとあります。
カテゴリの売上比率についても2020年1月期の決算書を見てください。
2016年には18%ほどしかなかったメンズカテゴリですが、年々増加し35%を超えています。
逆にレディースは75%から59%に落ちていますが、これは、レディースの売り上げが落ちているわけではなく、メンズの新規顧客が増えることで比率が変化していると考えてよいと思います。
そのほかにも「こだわり検索」機能を活用し、発送地で絞り込んでみたり、色などで絞り込んだりすることが可能です。
これだけやれば正解というものはありませんので、いろいろ絞り込みを変えてリサーチしてみてください。
▼ブランドの絞り込み
価格帯やカテゴリなどで絞り込み分析していると、狙い目のブランドと出会うこともあります。
その際には、ブランドの人気順を絞り込んで見てみます。
その結果「ブランド全体を狙うのは厳しいから一部の商品だけ出品してみる」という判断や、「ブランド全体に売れていてライバルも少ないから面で攻めてみる」などの判断ができます。
例えば、ルイ・ヴィトンのような世界的に有名なブランドの場合、BUYMAでパーソナルショッパーの活動をする100%の人が知っているブランドだと思いますので、ブランド自体は穴場ではなく、ライバルの多い市場になります。
その中からピンポイントで利益の出る商品を見つけるリサーチが必要になります。
逆に、とある国で最近立ち上がり、取り扱いのショッパーがまだ2~3人しかいないという新興ブランドがあって、お客様の需要が高く、売れているのであれば、ピンポイントで出品するよりも、そのブランドのすべての商品を出すぐらいの活動でもよいです。
そのようにして点で攻めることと、面で攻めることをうまくバランスをとってコントロールしましょう。
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商品ページから情報を取得する
常に絞り込みを変化させながら人気順一覧で商品を探していきます。
その中で、商品選定する際の基準となる数値はどのようなものがあるでしょうか?
①アクセス数
②ほしいもの登録
③注文実績(旧:販売履歴)
④お問い合わせ数、お問い合わせ日時
⑤出品日
主に5つの要素があります。
ネットの情報や情報商材を見ると、「アクセス数が○○件以上、ほしいもの登録が○○件以上なら出品」などと書かれていることがあります。
しかし、本当は、アクセス数とほしいもの登録の数だけでは何も判断できません。
たとえば、アクセス数1000件、ほしいもの登録300件という商品があったとして、それが出品されたのが、5年前ならどうでしょうか?
それだけ前になれば、過去からの計上で数字が大きくなりますし、すでに完売していたり、特殊なルートが確立されていたりするかもしれません。
ですから、精度の高いリサーチをするには、④と⑤も含めて総合的に分析することが大切です。
出品日が浅く、お問い合わせの入っている商品ほど、「需要が高い」「ライバルが少ない」などの可能性を秘めているのです。
出品日が浅いのに人気順上位に上がっているということは、需要が高く、アクセスやほしいもの登録、受注やお問い合わせが入っているということです。
さらに、お問い合わせの数が多いとか、お問い合わせが最近入っているようなら、今が旬の商品です。
そして、それくらいスピード感のあるものならまだまだライバルが少ない可能性があり、利幅が大きく扱いやすいと考えられます。
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出品日の確認方法
出品日の確認方法について説明します。
出品日は、出品写真のURLに表示されます。
商品ページを開き、商品画像を右クリックしてメニューを開きます。
その中に「新しいタブで画像を開く」というようなメニューがありますので開いてください。
すると新たに商品画像だけのページが開かれます。
その新たに開いたページのURLの構成は下記のようになっています。
http://static-buyma-com.akamaized.net/imgdata/item/190729/数字/数字/数字など.jpg
このURLの/190729/の部分が出品日にあたります。
この場合、2019年7月29日に出品ということです。(※1)
これで、出品日が浅く、お問い合わせが入っていて、アクセスやほしいもの登録の多い商品を見つけることができれば、販売のしやすい商品になります。
(※1)この日付は厳密には、画像をアップロードした日付です。通常はアップロードしてそのまま出品しますので、その日付を出品日として「みなす」ということです。
実際にはアップしてから翌日に出品したり、数日後になったりすることもあるはずなので多少のズレは発生しますが、リサーチには支障ありません。
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アイテム分析まとめ
以上が基本的なアイテム分析の流れになります。
少し手間がかかりますが、これを繰り返すことで利幅の取れる穴場の商品を見つけやすくなりますし、そこからさらにバイヤー分析やブランド分析などのリサーチにつながっていきます。
バイマリサーチツール Bot Assistant
上記の流れについて、われわれが開発した「リサーチツール」を使用すると、一瞬で分析作業が終わります。
参考までにリサーチツールもチェックしてみてくださいね!